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ソフトウェア開発には大きな不確実性がつきものであることはすでに現代では広く知られている。 この不確実性とどのように向き合っていくか、ということも多く語られていて、いわゆるスクラム開発というフレームワークは、不確実性に対して「適応性」を高めて…
TL; DR lacolaco 1on1は、「課題の解き方を考えたいとき」以上に「課題を見定めたいとき」に有用 この記事は何? blog.lacolaco.net この記事に対するアンサーソングです。 lacolacoさんとの関係 Classiで同僚として働いています。わたしはVPoTという立場で…
社内で書いた内容から、一般化できる話だけを抜き出して書いた記事です。 TL;DR 意思決定者は、 仕様が複雑になればなるだけ、指数関数的かつ継続的にコストがかかることを理解する必要がある。 ユーザーの要求や利便性について優先順位をつける必要がある。…
奥田民生の名曲のひとつに『たばこのみ』という曲がある。サイケな音像のギターがリズムを立てて、まるまるとした音質のベースが縦横無尽に駆け回り、たぶんメロトロンかな? 鍵盤がちょっとドリーミーな雰囲気を与えて、ドラムのフィルインはちょっとリンゴ…
スライドは以下にアップロードしてあります。 過去や未来を扱うのは難しい? 過去と未来に立ち向かうための勘所 過去や未来を扱うとき、ソフトウェア開発やサービス運用はその難易度が上がります。サービス運用をしていく中で困らないように、あるいは、今後…
生成技術の発展が本当に日進月歩ですごい。音楽に関しても、もう「なになに風の音楽を作って」というものについてはあと一歩で実用レベルだな、と思わせるところまで来ている。以前もこのブログで以下のように書いた。 「こんなイメージで、という指示」をイ…
uzullaさん主催の「みんなで作るテックカンファレンス」のya8に参加してきました。 わたしはアンカンファレンススペース担当として、二日間アンカンファレンススペースの切り盛りをさせていただきました。アンカンファレンスのキモは「一方通行ではなくて参…
解釈一致、解釈違いという言葉をここ数年(つっても10年単位か?)よく耳にするようになった気がする。 たとえば、ひどくずぼらである、というイメージを持たれているひとが「冷蔵庫の中に卵があるのを忘れてて、賞味期限を一ヶ月切らしちゃったんだけど、ま…
組織やチームはそれぞれルールや文化、仕組みを持っている。この仕組みやルール、文化はときに外部から見ると「アンチパターン」に陥っているようなこともある。そのとき、「アンチパターンを抜け出してベストプラクティスを」と言うのは簡単だけど、実際に…
タイトルで全てを言ってしまった。 クラスやメソッド、関数が大きくなってきたとき、これを分割したいと思うのは当然のことだと思う。分割統治することでひとつひとつのコンポーネントはシンプルになり、メンテしやすくなる(はず)だからだ。一方、クラスや…
とくにサーバーサイドのソフトウェアエンジニアリングにとって、計算量の見積りをするのは大切だ。というと、「うん、そうだよね、最適化って大事だよね」という話になりそうだけれど、今回書くのはそういうことではなくて、むしろ「最適化をしないで済むた…
生成AIと音楽について。 掲題のとおり、わたしは生成AIが「演奏」という仕事を置き換えていく可能性は低いと思っている。というか、「もうとっくに別のものによって置き換えられている」というほうが正確かもしれない。というのも、すでに我々はDTM、コンピ…
資本主義下における労働は資本主義下における労働であるので、利益を追求する必要がある。わたしは、ソフトウェアあるいはインターネットサービスで労働を行なっているので、これからソフトウェアあるいはインターネットサービスの労働の話をする。さて、ソ…
よく、「仕事の属人性を排除して、仕組みやルールで標準化すべき」ということが言われる。これは決して間違えていないと思うけど、一方で片手落ちだと思う。たしかに、労働集約型の事業においては、「人数を増やせば増やすほど利益につながる仕組みやルール…
「顧客中心主義」という言葉を振りかざすひとは胡散臭く感じてしまうが、一方で重要な考え方であるとも思うアンビバレントがある 労働についての話。 労働をしていると、「どうしてうちの組織はこうなってないんだ」とイライラすることはだれにでもあると思…
漢字テストが理不尽である、という話は定期的にインターネットを駆け巡る。最近も「才」を「オ」の形(これちゃんとわたしが意図したグリフで見えているかが環境依存なんだよな……)で書いたのが「間違い」扱いされた話が話題になっていた。 最初にわたしの立…
2023年度を迎え、所属するバンドも新しい音源の制作としてレコーディングを開始しました。わたしの所属するバンドは、2度ほどいわゆる「エンジニア付きレコーディングスタジオ」でレコーディングをしたのですが、そのあとの音源制作は、基本的に私がエンジニ…
フジゲン製のテレキャスモデルを持っていて、メインギターというわけではないけど、メインの次くらいに編曲仕事で使っている。このギターはアッシュボディにメイプル指板、見た目もブラックガードを意識したスペックになっている。現代のテレキャスというと…
編曲やレコーディングを真剣にやり始めて、他人様に提供するようになってから随分と経つ。その中で、自分にとってはエレキギターの録音が最も難しい課題のひとつとしてずっと立ちはだかっていた。もうずっといろんな手段を試してみたけど、最近ようやく満足…
自分のバンドで使いたいから作った。 ニーズ ライブをやるときに、セットリストが足元にあると便利。 BPMも同時にわかると便利 便利なんだけど、ふつうBPM:88ですって言われてもそれがどれくらいの速さなのかはパッとわからない 楽譜アプリとかで、視覚的にB…
先日、絶対音感持ちだけど楽典には弱い(楽典に弱い、というのは本人談。ぼくがその人をみていてもそんなにめちゃめちゃ楽典弱いとも思わない。強いとも思わないけど)の友人が、調がB♭マイナーの楽曲のメロディーの中の、m3に当たる音を指して「ド♯」と言っ…
よく、プロジェクトマネジメントにおいて、「品質、コスト、スケジュール、スコープ」はそれぞれトレードオフにあり、すべてを固定することはできないと言われる。ここにt_wadaさんの「質とスピード」の話を合流させると、品質はスケジュールとトレードオフ…
組織やチームにおいて、合意は非常に重要だと思う。そもそもなんらかの合意が存在しないチームや組織はそれはもはや組織やチームではなく、バラバラな個人の集まりとなる。 一方、合意はとても高コストだ。全ての行動に合意が必要となる場合は、動きはとても…
謙虚と卑屈の違いについて考えていたら、思い当たったことがある。それは、卑屈は目線が自分だけに向いていて、謙虚は目線が他人とのコラボレーションに向いているのではないか、ということだ。 例えば、自分の作った曲が100万再生されたミュージシャンがい…
最近のベースの練習で向き合っているリズムのオカルトを解き明かしたい - 猫型の蓄音機は 1 分間に 45 回にゃあと鳴く この記事の続き。 この記事では暫定的に「重心って要するにアクセントね」と結論づけたが、どうもそのあとそう思って練習していてもまっ…
今日は掲題のような文章について。 世の中には「すでにわかっているひとにはよくわかるしとてもわかりやすいんだけど、わかってないひとにとってはなんのこっちゃかわからん」みたいなタイプの文章が存在すると思う。 たとえばソフトウェア開発の文脈で言う…
ソフトウェアの内部品質への投資を怠ったが故に、その内部品質がビジネスの足枷になってしまった、という失敗はよく聞かれる例だと思う。 そういう場合、「なのでソフトウェアの内部品質を直しましょう!」と言う発想になりがちだし、当然そのための投資を始…
アジャイルなプロジェクトマネジメントの勘所のひとつとして「スコープを調整する」があると思いますが、これを「どの機能を落しますか」とか「どの画面落としますか」「機能の優先順位はどうなってますか」とかそういう話だと認識すると不幸になると思って…
いろんなところで主張してきたことの繰り返しになりますが、ソフトウェアの設計とは、「解きたい問題に対して適切な構造を与えること」だとわたしは考えています。 「解きたい問題に対して適切な構造を与えること」という以上、「解きたい問題」が変われば「…