謙虚であるために、謙虚であってもらうために

謙虚と卑屈の違いについて考えていたら、思い当たったことがある。それは、卑屈は目線が自分だけに向いていて、謙虚は目線が他人とのコラボレーションに向いているのではないか、ということだ。 例えば、自分の作った曲が100万再生されたミュージシャンがい…

「リズムの重心」という言葉について考えるのをやめた

最近のベースの練習で向き合っているリズムのオカルトを解き明かしたい - 猫型の蓄音機は 1 分間に 45 回にゃあと鳴く この記事の続き。 この記事では暫定的に「重心って要するにアクセントね」と結論づけたが、どうもそのあとそう思って練習していてもまっ…

すでにわかっているひとにはわかるけど、まだわかってないひとにはわからん文章

今日は掲題のような文章について。 世の中には「すでにわかっているひとにはよくわかるしとてもわかりやすいんだけど、わかってないひとにとってはなんのこっちゃかわからん」みたいなタイプの文章が存在すると思う。 たとえばソフトウェア開発の文脈で言う…

継続してプロダクトの品質を保つためにはプロダクトに向き合うだけでは足りないという話

ソフトウェアの内部品質への投資を怠ったが故に、その内部品質がビジネスの足枷になってしまった、という失敗はよく聞かれる例だと思う。 そういう場合、「なのでソフトウェアの内部品質を直しましょう!」と言う発想になりがちだし、当然そのための投資を始…

アジャイルなプロジェクトマネジメントにおける「スコープ調整」でやるべきこと、やるべきではないこと

アジャイルなプロジェクトマネジメントの勘所のひとつとして「スコープを調整する」があると思いますが、これを「どの機能を落しますか」とか「どの画面落としますか」「機能の優先順位はどうなってますか」とかそういう話だと認識すると不幸になると思って…

ソフトウェアの「適切な構造」の構成要素とは?

いろんなところで主張してきたことの繰り返しになりますが、ソフトウェアの設計とは、「解きたい問題に対して適切な構造を与えること」だとわたしは考えています。 「解きたい問題に対して適切な構造を与えること」という以上、「解きたい問題」が変われば「…

チームでのファシリテーションで心掛けてること

最近現場に入っていって改善おじさんをやっているのだけれど、その中で「しんぺいさんのファシリだと納得感もってなおかつ物事が決まっていく」と言ってもらえて、これがとても嬉しかった。納得感とものごとが決まること両方が必要な場合に、自分がファシリ…

自責か他責かというフレームはいっそ有害なのではという話

よく「ビジネス〜〜」みたいな話の中で「他責思考をやめて自責思考になるべし」みたいな話がなされると思う。 これって「あいつのせいでXXできない」っていう考え方をやめえや、って話だと思うんだけど、その対義語?として「自責思考」ということが言われて…

いつのまにかVPoTになって1年以上経ってた

軽く振り返りたい。 去年の10月からVPoTになって、ずっと手探りでやってきていつのまにか1年以上経ってた。 正直言って、始めてから半年くらいは「何を期待されていて、自分ができることが何で、それをどう進めるべきか」が全然わからなくて、自分が何をすべ…

映画:フィッシュマンズ観てきた

fishmans-movie.com フィッシュマンズを最初に聴いたのは多分高校生の頃だったと思う。記憶はあまりたしかではないのだけれど、「Oh! Mountain」という、ライブ音源に編集を加えた一風変わったアルバムが多分ぼくのファーストコンタクトだったと思う。正直最…

最近のベースの練習で向き合っているリズムのオカルトを解き明かしたい

最近、ベースの練習はフィジカル(指が正確に動く)の練習もだけど、それ以上にリズムに向き合う練習をしている。 リズムに関しては、「XXなイメージでリズムを感じるとノリが変わる」みたいな禅問答めいたことを言うひとが非常に多く、そこに対してエンジニ…

シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 観た

ひとによってネタバレの範囲は異なるし、いつまでネタバレを回避すべきかもというのも明確なラインはないように思うし、情報は受け手がフィルターすべきだと思っているので、受け手がフィルターできるように最初に書いておくけど、直接的なネタバレらしいネ…

年末年始休みでメトロノーム作った

年末年始なので、ふだんなかなかまとまった時間が取れずできないことをやろうと思い、メトロノームアプリケーションを作った。 世の中にはメトロノームアプリは掃いて捨てるほどあるのだけれど、十六分音符や三連符、あるいは六連符でクリックをならせて、し…

2020年音楽活動まとめ

年の瀬なので、毎年恒例の音楽活動まとめをしようと思う。 例年はその年に作ったり関わったりした音源をバーっと紹介していたんだけど、今年は数が多すぎるので印象に残っているものやことをまとめていきたいと思う。 ひとさまの楽曲の編曲、レコーディング…

VPoTになった

この10月から、VPoTという肩書がついた。公式な経緯などは会社のブログのほうに書いたのでそちらを読んでいただきたいのだけれど、こちらは個人の日記なので個人の日記レベルのことを書く。 VPoTになるまでは、テックリードという肩書で、社内を見渡して「あ…

コミュニケーションを成立させることはとてもむずかしい

コミュニケーションが成立するためには、双方の発信器官、受信器官(ここで言う器官というのは身体的な器官のことではなく、「メカニズム」くらいの意味だ)が健全に稼働していることが必要条件となることは言うまでもないことだとおもう。片方の受信器官が…

Logic Pro X のver.10.5 にアップデートしたときにFlexPitchの挙動がおかしいのを直す

TL; DR 設定のリセットをして 設定のリセットをして スケールクオンタイズをクロマチックにする スケールクオンタイズをクロマチックにする LogicのアップデートでFlexPitchの挙動がおかしくなった Logic をアップデートしたところ、Flex Pitchを使っている…

錦玉もなかの1st single「雨にブランケット」をリリースしました

コロナでSTAY HOMEな日々、いかがお過ごしでしょうか。わたしはといえば、友人のつるえさんと一緒にやっている音楽ユニット「錦玉もなか」(きんぎょくもなか、と読みます)で、リモートでファイルのやりとりをしながら、1stシングル「雨とブランケット」を…

弾き語り バンドアレンジ やり方 方法 無料 合法

最近わたしは副業で弾き語りミュージシャン向けに「編曲とトラック作成、レコーディングを格安で請け負います」ということを始めている(おかげさまでご好評いただいており、ありがたい限りです)のですが、音楽仲間から「しんぺいさんどうやって編曲やって…

Rubyで標準エラー出力に対してwarning吐いてる犯人を探したい!

gemとかが標準エラー出力に対して「deprecatedなメソッド呼んでるよ〜」みたいなwarningを吐いてくれることがあると思うんですが、自分のプロダクトコード側でそのメソッドを呼んでいるわけではなくて依存してる別のgemの気がする、犯人は誰だ!みたいなとき…

2019年音楽活動振り返り

去年もやりましたが、12月となったので今年関わった音源を順に(記憶があいまいで、多少の前後があるかも)振り返りたいと思います。 夕暮れによせて 曲を作ったのは去年なんだけど、歌詞ができなくて放置していたやつ。歌詞がついたので歌った。この曲はコ…

「ラウンドアバウト - EP」をリリースしました

ぼくは趣味としてずっとバンド活動をしているのですが、そのバンドのきちんとしたレコードを本日リリースしました(いままでは宅録音源とかライブ音源しかなかった)。特設サイトも作りましたので、そちらからぜひ購入ください。3曲入り600円からです。iTune…

builderscon2019振り返り(not技術編)

builderscon2019に参加してきました。以下技術的ではない部分の振り返りです。技術的な部分の振り返りはまたあとで書きます。 今年はすごく自分のメンタルが乱高下する、とてもヘヴィなbuildersconとなった。というのも、まさに前回の記事に書いたことが起こ…

エンジニア・コミュニティにはオープンであってほしい

エンジニアの集まるカンファレンス(参加者の多くはソフトウェア・エンジニアだが、ものづくりするひとすべてを対象としたカンファレンスなので、暫定的に「エンジニア」という括りで話します)において、マッチングアプリ上で女性の外見を判別して自動でい…

ある種の無自覚な傲慢さについて

ぼくはもう35歳で、どうあがいても中年のおじさんであるし、子供もいる「いい大人」のくせに、毎朝きちんと起きることができない。こうやって雑文を書いたり音楽をやったりすることでなんとか自分を保ってるような「現実不適合者」だ。だからいい歳してバン…

モンキーパッチよりも古式ゆかしいpatchのほうが良いシーンがあるという話

労働の現場においては、gemにオレオレパッチを当てたい、ということがまれにあります(あ、いい忘れてましたがこれからRubyの話をします)。もちろん、オレオレパッチは基本的には避けるべきものですが、そうも言っていられない深遠なる事情というのが、労働…

webフロントエンドからwebAPIを呼び出すのをwrapするアレの名前

twitterに書いたやつ再掲+加筆。 Webフロントエンド、というかSPAの設計で、単なるwebAPIラッパーに対して「Repository」と名付けるケースが散見されるけど、ぼくはあれあまり好きではないです。というのも、Repositoryという名前がついてると、集約的なもの…

知識問題と思考問題

最近、高校の先生が「知識問題」「思考問題」という言葉を使ってらっしゃるのを聞いて、「なるほど、面白い分類だな」と思った。それ以来「知識問題と思考問題」という視点で物事を眺めるのが自分の中でブームとなっている。 もちろん、知識問題と思考問題と…

rubyのString#splitのおもしろ挙動

RubyのString#splitは、下記のようなおもしろ挙動を持っている " a\nb \t c \rd ".split(' ') # => ["a", "b", "c", "d"] これは(とうぜんのことながら)ちゃんとDocumentedである docs.ruby-lang.org 1 バイトの空白文字 ' ' 先頭と末尾の空白を除いたうえ…

RailsのControllerにApplicationService相当のロジックを書くのはありなしや?

誤解を産んでいそうだったので追記します。ここでいうApplicationServiceというのは、いわゆるレイヤードアーキテクチャのアプリケーション層のApplicationServiceレイヤの話です。別の言葉だと、「Usecase層」とか言う言葉で呼ばれたりするアレのことです。…