雑文

解釈一致、解釈違いという言葉について

解釈一致、解釈違いという言葉をここ数年(つっても10年単位か?)よく耳にするようになった気がする。 たとえば、ひどくずぼらである、というイメージを持たれているひとが「冷蔵庫の中に卵があるのを忘れてて、賞味期限を一ヶ月切らしちゃったんだけど、ま…

言うんじゃなくてやる以外に方法がない

「顧客中心主義」という言葉を振りかざすひとは胡散臭く感じてしまうが、一方で重要な考え方であるとも思うアンビバレントがある 労働についての話。 労働をしていると、「どうしてうちの組織はこうなってないんだ」とイライラすることはだれにでもあると思…

「才」を「オ」と書いても問題ないが、「ツ」を「シ」と書いたら問題がある話は結構面白い問いだと思う

漢字テストが理不尽である、という話は定期的にインターネットを駆け巡る。最近も「才」を「オ」の形(これちゃんとわたしが意図したグリフで見えているかが環境依存なんだよな……)で書いたのが「間違い」扱いされた話が話題になっていた。 最初にわたしの立…

黒鍵の「この音」、なんと呼ぶ問題

先日、絶対音感持ちだけど楽典には弱い(楽典に弱い、というのは本人談。ぼくがその人をみていてもそんなにめちゃめちゃ楽典弱いとも思わない。強いとも思わないけど)の友人が、調がB♭マイナーの楽曲のメロディーの中の、m3に当たる音を指して「ド♯」と言っ…

「当事者」になれないわたし

ぼくは空気を読むのが得意な方ではない。と書き始めて思ったけれど、そもそも、おそらく「自分は空気を読むのが得意で」などと自信を持って言えるひとはそうそういないかもしれない。頭ではそうわかっているのだけれど、感情の部分で「"空気を読むのが得意で…

Classi株式会社に入社しました

今月からClassi株式会社で働いています。まだ試用期間なのですが、所属を明かして良いと許可をもらったので入社エントリ書きます。 前職を退職しようと決意してから(ここにはかなりの葛藤があったのですがそれはまた別の話)、転職エージェントにお世話にな…

プログラマとコミュニティ あるいは SD8月号に記事を書かせてもらいました

表題にあるとおり、Software Design8月号の特集記事を書かせていただきました。GitHub入門的な記事です。 今書店で売ってる号は7月号ですので、今売ってるやつには載ってません(でももちろん買ってくださってもいいんですよ?)。発売日は7/18ですので、そ…

引っ越しました

仕事の都合で東京のはずれに引っ越しました。 新潟にいる間は、新潟のプログラマがとても仲良くしてくれて、おかげでプログラマとしてめちゃめちゃ楽しく生活することができました。なかでも @hayajo さん、@civicさん、@dictavさんには格別にお世話になりま…

肉をやりました

個人の日記です。 id:moznion がはるばる新潟まできて肉をやってくれるというので好意に甘えて肉をやりました。 肉をはじめたところです。すでに仕込み済の肉をmoznionが持ってきてくれたので、焼くフェーズから開始している様子です。 焼いてくれています …

スロークッカーとかいうぐう有能調理器具wwwwwwww

はじめに プログラマやツイッターユーザの間では、誕生日とか退職とか就職とか引っ越しとか結婚とかそういう節目のタイミングでアマゾンの欲しいものリストを公開しプレゼントを請うという文化が存在します。不肖私もこのたび 2月13日に無事31歳の誕生日を迎…

タイ風角煮考

ここ最近角煮が話題かどうか知りませんが角煮です。 角煮ですが、うまいし簡単に作れるのですが時間がかかります。とはいえ、タイ風角煮なら雑に作ってもうまいという知見があるのでシェアします。 まず、角煮が硬くなるのは調味料で煮る、そのタイミングで…

ドラ娘の話

なんか盛り上がってるけど、けっこう前からわたしもよくドラ娘という風潮に twitter とかで言及してたのでこのタイミングでブログで一度書いておく。 ドラ娘という風潮は個人的には不快であるが、これはどちらかというと私個人の嗜好に基づくものなので、「…

稀風社の「海岸幼稚園」を読んだ

稀風社(id:kamiharuとid:suzuchiuの短歌同人)の「海岸幼稚園」を読んだ。ので感想を。あくまで「印象」の話であり、批評みたいなものではない。 鈴木 & 三上はどちらも「欠落/不在」をよく歌うというのはいろんなひとが言ってるんだけど、鈴木さんの歌は「無…

日記、文フリがある

文フリという、一部のひとから多大な関心を寄せられているけどその他にひとにとってはどうでもいいみたいなイベントが行われるのだけれど、そこで稀風社という短歌結社が「海岸幼稚園」という本を出す、らしい。らしい、というのは、わたしがこの稀風社とは…

近況報告

ウォーターセルにjoinして思ってること書きます。技術以外の話です。 わたしはおいしいものがすごく好きだし、人間の生活における幸福のうち6割はパンで満たされると思ってる(人はパンのみで生きるわけではないけれど半分以上はパンを食べる喜びで生きてい…

ブログの名前を変更しました

旧称:「life.should be_happy # => 1 examples, ? failures」 新称:「猫型の蓄音機は 1 分間に 45 回にゃあと鳴く」 です。旧称のほうは rspec っぽい記法で「幸福は市民の義務である」的なディストピア感があって気に入っていたのですが、いいかげん expe…

科学とかそういうのに対する不信の話

「専門家達の作り上げた検証のプロセス」に対しての不信が強いひとたちというのが一定数いるように思う。 たとえば、編集作業はどんな編集であろうとそれそのものが悪であり、編集されていない生の声が見れるインターネット上の言論こそが本物だ!と主張する…

言葉を上手に使うのなんてほんとうはくだらないという話

ちょっと自信過剰なようだけど、わたしはたぶん平均レベルよりも上手に言葉を使うことができる人間だと思う。process-book とか Git をはじめからていねいに とか、自画自賛だけど上手に言葉が使える人間じゃないと書けないもん。 でも、「言葉を上手に使う…

はてなブックマークは人間をダメにする、あるいはVote Linksってどうなったの

はてなブックマーク数、じつは記事の価値とかに全然関係ないんだけど、まるでブックマークたくさんされたものは価値があるみたいな感じになって、書く方も読む方もなんかはてブに踊らされ始めていろいろおかしくなる。もともとすごいいい記事たくさん書いて…

半径 3m のインターネットの話

久々の雑文。 「インターネット業界」みたいな感じのところで働いているのだけれど、わたしはあまりインターネットが好きじゃない、と感じることがある。でも一方で「やっぱりインターネット好きだな」って思うことも結構あって、わたしの中でインターネット…

「プロならこれくらいできてあたりまえ」のはなし

ビルドの時間にこれ書いてる。なんかとりとめなく書く。 プログラマーとか、デザイナーとかもそうだとおもうんだけど、技術がモノを言う系の職業をやってるひとたちって「プロとしてこれくらいはできてあたりまえ、できないやつはダメ」みたいなことを言いが…

DIS対象に結果的に依存しちゃってる感じのアレについて

「放射脳」とか「マスゴミ」みたいな言葉を嬉々として使っちゃうようなひとたちのことについて書きたいんだけど、なんていうかそういう言葉使うのって何が目的なんでしょうね正直いってわたしもマスコミには問題が多いと思うしなんでもかんでも放射能がーみ…

ぶりぶりとかっこいいものとか生む友達の話

ともだちが、かっこいいものとかべんりなものとかおもしろいものをぶりぶりと生み出しまくってるのを見ていると、かっこよかったりべんりだったりおもしろかったりしてサイコーだねーって感じになる。ただ、まわりから「あのひとの友達」みたいな感じで下駄…

眠れないからにっきかく

エヴァーのQのこと、そろそろ内容に踏み込んでもいいかなって思うのでちゃんと書く なんかあのディスコミュニケーションの不快感をだけもってして「そうだよこの不快感がエヴァだよ」みたいなこと言ってるひとたちが結構いて、「へえ」っていうか「はあそう…

Q観たから感想書く

ひとことで言うと、普通のアニメだった。普通のアニメとして面白かった。 ぼくにとっては旧エヴァはATフィールドをめぐる物語だった。個を個たらしめてるATフィールドは、それがあるせいで絶対にひとと分かり合うことなんてできなくて、でも、それがあるから…

頭のいいひとたちの褒め合い見てらんないって話

世の中にはインテリさんたちがたくさんいまして、はてなや twitter やら blog なんかだとどうしてもそういう「頭のいい人」が目立っちゃうみたいなとことある(観測範囲の問題っぽいけど)んだけど、最近そのひとたちがしゃべってるの見てると、「あーこのひと…

意識を低く保つための tips

ハイ意識でそれを実践してるひとたちのことをわたしはすごいかっこいいなーすごいなーって思って見てるんだけど、世の中には「意識高い()」みたいなアレがあって、わたし自身もある程度それを内面化してしまっていて、たまに「ウッ意識高いひとだ……」ってな…

たまにはデモについて書くか

鳩山元首相がデモに参加したと聞いて、力が抜けたのでちょっとそのあたりの話書く。ぼくは古今東西あらゆるデモに関して、主張そのものの善し悪しに関わらず、デモという行為そのものはまあ良いじゃん、と思っている。というのも、とりあえず日本に話を限定…

"いつだって少しだけ本当には届かない"

というフレーズを中心にした曲を書いたことがあって、この曲は自分でも結構気に入っていていろんなバンドでやったりしてるんだけど、まあちょっとそんなことを今日は書こうかなって思ってる。このブログは最初は技術ネタを書くブログにするつもりだったんだ…

よけいなプライドは捨てたほうがいいという話について書く

雑文を書く。ぼくはどちらかとプライドが高いほうで、単なる趣味であるところの音楽でも「下手なところは見せられない」とか、「アレを聴いてないことが恥ずかしい」みたいな気持ちを強く持ってる。なんというか、「下手なところを見せたら舐められるんじゃ…