TL; DR
lacolaco 1on1は、「課題の解き方を考えたいとき」以上に「課題を見定めたいとき」に有用
この記事は何?
この記事に対するアンサーソングです。
lacolacoさんとの関係
Classiで同僚として働いています。わたしはVPoTという立場であり、組織体制的にはlacolacoさんの1on1を私がする、というのが自然に見えるかもしれませんが、
- わたしは直接の部下を持っていないのでわたしがlacolacoさんをマネジメントしているわけではない
- あまりにlacolaco 1on1が有用
ということで、わたしが頼んで制度としての1on1というよりは野良1on1をしてもらっているという状態です。
lacolaco 1on1 ユーザーレビュー
VPoTを拝命してからは、id:Soudai さんとlacolacoさんによく1on1してもらっています。そーだいさんの1on1とlacolacoさんの1on1はどちらも大変有用ですが、かなり違った特徴があります。
そーだいさんの1on1は、どちらかというと、「導く」1on1と言っていいでしょう。課題があるときに、どうその課題に向き合えばいいのか迷ったときに、「こういうアプローチをしてみてはどうか」という助言や、その問題を解く際に役立つ考え方を助言してもらうことが多いです。以下のツイートなんかはまさにそーだいさんから「導かれて」わたしの判断軸として身についていったことだったりします。
判断の話で言うとぼくはそーだいさんがしてくれた「判断と決断は違う」という話がだいぶ実になっていて、「情報を集めれば理屈で答えが出せるのが判断、今は情報を集めることができない中で答えを出さないといけないのが決断、リーダーがやらなければならないのは決断」という話をかなり大事にしている
— しんぺいくんさん (@shinpei0213) 2021年12月10日
そーだいさんがぼくに教えてくれた二大大事なこと「判断と決断は違う」と「ロールバック可能なことはどんどん試せばいい、ロールバックが難しいことは慎重に」です
— しんぺいくんさん (@shinpei0213) 2021年12月10日
一方、lacolacoさんとの1on1は、導かれる、というよりも、探索的に進んでいくことが多いです。「それならこういうふうにしたらどうですか」だとか「それにはこういう考え方が効くと思います」という会話は比較的少なく(当然lacolacoさんは問題解決のエキスパートでもあるので、こういう会話がないわけではないですが)、「問い」の形で進んでいくことが多いです。だいたい「今のマインドシェアってどうなってます?」という質問から始まり、自分の脳を今占めている問題について私がつらつらと話し始める、というところから1on1が始まるのですが、本当にいいタイミングで「XXで困っている、と言ってるけど、それってなぜ困っているんですか? 問題視している理由は?」とか「Aという前提からBという結論が導かれているけど、その接続が自分にはよくわからなかったからもう少し言語化してみてほしい」という「合いの手」が入ります。この合いの手が本当に絶妙で、自分が無自覚に飛躍しているところや、無自覚にバイアスがかかっているところに「効き」ます。実際、lacolacoさんとの1on1を通して、「問いの立て方がシャープではなかったな」「本当に問うべきはこちらか」という理解ができたときには、その問いを解決することで大きな成果につながっている実感があります。間違えた問題を解いたところで、なにも解決しないですからね。
というわけで、lacolacoヘヴィユーザーの声としては、lacolaco壁打ちは「問題の解決ではなくて探索に効く」というおすすめの声をあげておきたいと思います。
もちろん、これはlacolacoさんが「しんぺいさん向け」に行なっている1on1であり、他の効力もきっと他のところで発揮しているのでしょう。そのあたりのレビューは他のlacolacoユーザーの声にお任せすることにします。