アジャイルなプロジェクトマネジメントにおける「スコープ調整」でやるべきこと、やるべきではないこと

アジャイルなプロジェクトマネジメントの勘所のひとつとして「スコープを調整する」があると思いますが、これを「どの機能を落しますか」とか「どの画面落としますか」「機能の優先順位はどうなってますか」とかそういう話だと認識すると不幸になると思っている。というのも、これは「価値」ではなくて「機能」に向き合ってしまっているから。

するべき調整はむしろ「この価値を届けるために、どう工夫したらもっと小さいコストで最低限を届けることができるか」みたいな話であって、例えば「機能作りきれません」ってなったら単純に優先順位順に機能を落としましょうという話をするのではなくて「1stリリースのタイミングでは、このレポーティング機能はプロダクトの画面上には載せないけど、代わりにCSチームの協力を仰いで機能が実装できるまででレポートを手動で作成・送信してもらうことは可能なんだっけ」とかそういう形で「なんとかして価値を届け切るために、組織全体での価値の出し方ごと組み替える」みたいな調整をすることだと思う。そのために頭に汗をかくのが、アジャイルなプロジェクトマネジメントにおける「スコープ調整」なのではないかと思います。

言うは易し行うは難しすぎる。けど知的労働ってそういうことだと思う! みなさん頑張っていきましょう。