#builderscon 2017で「複雑なJavaScriptアプリケーションに立ち向かうためのアーキテクチャ」という発表をしてベストスピーカー賞第三位を頂いてきた

先週開催されたbuildersconで表題の通りの内容をしゃべってきました。発表内容については、スライドもアップしてますが、いつもどおり実況中継シリーズを会社ブログのほうに書きます。ただ、あれ書くのすごい大変なのでもうしばらく時間かかりますすみません。書きました

自分のトークについて

弊社はまだまだメンバーが少なく、わたしもJavaScriptが専門、あるいは専任というわけではないという状況の中で、「なるべくJavaScriptに独特の概念などはプロダクトに持ち込まず、他のプラットフォームにも通用するような考え方ややり方で保守性の高いコードを書く」ということを考えて設計/実装をしています。

その試行錯誤の結果得てきた知見を対外的に発表することで、みなさんに「JavaScriptに限らず有用なトークだった」と言っていただけたのは本当に嬉しいです。

ただ、逆に考えると「JavaScript全振りマン」みたいなひとにとっては「うーんこれJavaScriptの話か?」とか「JSの話として聞くとめちゃめちゃ内容薄いっていうかJS wayじゃないよなこれ」みたいなトークになってしまったかな、ちょっとタイトル詐欺だったかな、と反省しています。

その他発表では触れられなかった話やいただいたフィードバックに対する反応は後で書く予定の実況中継シリーズのほうで触れたいと思います。

ベストスピーカー賞3位をいただいたことについて

buildersconはYAPC::Asia tokyoの流れを汲むカンファレンスですが、YAPC::Asiaの頃から何度か登壇させていただいています。で、この流れを汲むカンファレンスでベストスピーカー賞を取るというのはひとつの悲願で、一時期は「 ベストスピーカー賞狙うぞ!!」とか思ってスライドを練ったりトークを練ったりしていたこともありました。しかし、ベストスピーカー賞を狙いに行っても毎回カスリもせず……。

そんなこんなで、今年は、とにかくベストスピーカー賞のことはあまり考えず「自分が学んできたことをなるべく順を追ってわかりやすく、全体像を描きながら、設計についての情報の海に翻弄されている人の頭が整理されるようなトークをしよう」ということだけ考えてトークを準備していきました。その結果、ベストスピーカー賞をいただけたのは望外の喜びです。

そういう経緯があり、「ベストスピーカー賞は取れないしな」と思っていたので、別の用事を優先してクロージングに出席しないという蛮行に及んだ結果、せっかくの悲願であったベストスピーカー賞受賞の瞬間を逃すというまさかの事態に!!記念にそのときの一連の流れを貼っておきます。

聴いた中で一番印象に残ったトーク

pastak氏の発表が一番印象に残りました。

babelやpollyfillという武器を手に入れたわたしたちにとって、ふつうにブラウザ上で動くJSアプリケーションをクロスブラウザ対応することは一時期に比べるとだいぶ楽になりました。

一方拡張機能はどうなのか、と思っていたのですが、「やはり拡張機能を単一ソースでクロスブラウザ対応するのはすごく大変なのだな」ということ、「しかしやりようによってはクロスブラウザ対応もできるかもしれない」という希望の両方が得られる尊い発表でした。

発表後、「各ブラウザ依存のところはファイル分けてしまうみたいなアプローチも考えられると思うんですけど、そういうアプローチはどうなのでしょう?」と質問させていただきました。業務ではそのようなアプローチも取っていると聞けて、現在の状況での実践的なプラクティスと、未来への展望どちらも理解できてとても有用でした。

来年について

最近ずっと「コイツいつも設計の話ばっかりしてんな」って感じだったのですが(最近ずっとその辺を試行錯誤していたから、というのが大きいのですが)、来年は事例紹介的なトークができるといいな、と思っています。できるのか!?(事例がちゃんと成功するか?という壁と、プロポーザル出したとして採択されるのか?という壁がある)