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ウォーターセル株式会社に join します

とはいえ、パートタイムです。今までの仕事も今まで通り行ってるので、実情としては仕事を増やしたという感じです。子供できてお金必要だし。みなさんの大好きな転職エントリではありません。具体的な仕事はまだ始まってない(今週金曜日が初仕事です)し、まだ join することが決まっただけなんだけど、なんかいくらでもやらないといけないことあるっぽいし、まあ価値を提供〜〜〜!!できるようになるべく頑張りたいな、と思ってます。

というわけでスピリッチャルなエントリ書きます。

ウォーターセルってなに?

「アグリノート」という、農業支援のためのアプリケーション作ってる会社です。決して怪しいお水を高値で売ってるみたいなやつじゃないです。そもそも sell じゃなくて cell だしな

join の理由

まず第一にお金が必要で仕事を増やす必要があったからです。ここは譲れない。だってお金必要だもん。そもそもなんで私が仕事するかって、「食べて行くため」だもん。働かなくても食べて行けるならわたし働かない。非課税で 5 億欲しい。まあ、でも、それを前提とした上で、「どうせ働かなきゃいけない」中でなんでウォーターセルに join したかと言うと、それなりに思うところもあります。

わたしは元々文学部出身で、プログラマーとして歩き出したのは大学を卒業してからでした。ちゃんとプログラムを書き始めて今 7 年目か 8 年目くらいかな? ゼロからのスタートで、自分に足りないことが多すぎて、勉強しながら(あと遊びながら)仕事をしていて、自分が作っている(保守している)プロダクトの社会的な意味までは意識してきませんでした。仕事上では技術のこと以外考えてる余裕なかった。そんな中で、Yokohama.pm に一度登壇させていただいて、Hachioji.pm に出会い、それから新潟に引っ越してきて Niigata.pm を始めたり、NDSに参加させてもらったりして行く中で、最近はようやくそれなりに力が付いてきたかな、と思うようになりました。

もちろん、この仕事を続ける限りは勉強することはなくならないし、上には上がいまくるし、これで満足した、ということはありません。むしろ私は未だに「自分には能力が足りない」と思っていますし、「わたしの技術力じゃ将来が不安!」とも思っています。だけど、周りを見回してみたときに、「あ、ここでは自分の現在の能力を役立てることができるな」と思えるところが増えてきたこともたしかです。あと、有り難いことに最近はいろんなところから声を掛けていただける機会も増え、それも自信に繋がってきたところがあります。

さて、そうして、「自分の力が何かに活かせるかもしれない」となり、次に思ったのは、「何に活かすべきなんだろう」ということでした。「顧客に価値を届ける」なんて言葉がよく言われますが、わたしがわたしの技術を使って届けるべき、届けたい価値ってなんだろう、という問題が立ち上がって来たんですね。たとえばゲームはユーザーに楽しい体験という価値を届けているし、いわゆる SIer は(まあいろいろ言われてる部分もあるけど基本的には)顧客の仕事を便利にするという価値を届けているわけですね。じゃあ、私はどこでどういう価値を届けるべきなのか。

ここで唐突に「風立ちぬ」の話をします。仕事をするということは、「何かに加担すること」である、という話をどこかで読んで「ああ、その通りだな」と思ったのですが、どんな仕事であれ、仕事というのが本来的に「世界を少し改変すること」である以上、そこには必ず良い影響と悪い影響が生まれます。どんな仕事も世界を少し改変する以上は「無垢」であることはありえないと思います。たとえばソーシャルゲーム dis (最近は減った印象ある)とかもそれだと思うんだけど、じゃあソーシャルゲーム dis をするひとたちが本当に自分の仕事が他人を不幸にしていないのか、と言ったら、他人を全く不幸にしない仕事なんて多分この世に存在しない。そういう中で、無垢じゃないということを引き受けても、「でもこれは私にとっては価値のあることだ」と言える仕事をジローさんはしたわけですよね。零戦作るなんて、ソーシャルゲーム作るのの比じゃないレベルで業が深い。でも、彼にとってはその美しさは何よりも価値のあることだったわけですよね。あの映画はかなり業が深いですよ。それは宮崎駿の「この世は生きるに値すると言わないといけない」って言葉にも表れてて、「世界は生きるに値する」ってことが自明ではないし、むしろ本当は生きるに値しない可能性が充分にあるからこそ、敢えてそう宣言しないといけないんですね。このへんの話を始めると大学で哲学勉強した血が騒ぎだして「事実確認的発言と行為遂行的発言」みたいな話をしたくなっちゃうんですけど、あまりに脇道にそれるのでやめておきます。

で、何が言いたいかっていうと、風立ちぬにも見れるように、仕事ってのは本来的に誰かを不幸にする部分がある。多分仕事に限らず生活するってこと自体がそうなんだけど、とくに仕事だと効率的にそれを行おうとするから、効率的にだれかを不幸にする。それを引き受けるだけの価値を自分の仕事に見いだせないと、仕事続けるのってかなりつらいよな、という話です(じっさいそれでつらいつらいと言ってる友人が何人かいる)。

そういう中で、ウォーターセルへの join を選択しました。わたしは、他人の仕事を便利にするというのが結構好きです。今までの仕事でも、「ああ、あれは価値のある仕事だったな」と思えるのは、わくわくする体験を提供できたとかそういうやつよりも、だれかの仕事を便利にするようなものとか、誰かが困ってるときにその問題を解決するようなものを作ったときでした。そして、農業に関する仕事というのは、わたしにとっては「無垢じゃないということ」を引き受けてでもやりたいと思えることだな、と今のところ思っています。農業の「業」ってハンパじゃないですよ、だって人間に社会を持ち込んだのは農業ですからね。「農業は人間を幸せにしたか」なんてめちゃめちゃ大きな問いですよ。全ての社会的な不幸は農業から始まっていると言っても過言ではない。それでも、わたしはそれに加担したいな、と思ってます。今のところ。なによりも、食べるということは楽しいことだし、幸福なことだと思う。食べるの最高!便利!

そんなわけで、農業を支援するためのアプリケーションを作る、というのは今の自分にとってはやるに値する仕事のような気がするというような雰囲気がある。なのでがんばります。

最後に

で、お前誰? という向きには、こちらを見ていただけると私が何者かわかる仕組みになっております。(join 祝いください)