新潟県長岡市で開催された、NDSの第52回で、「怖くないし役に立つ設計原則の話」というタイトルで発表してきました。
内容としては、
- 設計原則は「馬鹿の一つ覚え」でやっていくとむしろ保守性を下げてしまうことを確認する
- 様々な設計原則について例を出しながら、別の設計原則との有機的なつながりを考る
- 有機的なつながりを意識しながら設計原則を利用することで、保守性の高い設計を導く
というような内容でした。少し誤解を生む表現などが入っているため資料は公開しませんが、機会があればどこかで再演したいなと思っています。お誘いください。
聞いた発表では、 @yuw27b さんの「今日から使えるCSSパターン」が最も興味深かったです。
保守性の高いCSSを書くのがものすごく難しいなか、どうやってCSSの難しさに立ち向かっていくかという話でしたが、BEMに触れつつ「DRYさを諦めてでも結合度を下げたほうがよい」という話題になったのは「なるほどな〜」という感じがしました。
わたしがCSSに触れて「怖いな」と思う部分は、「全部グローバル変数みたいなもん」というところです。そこにBEMを導入することで、擬似的にスコープを切れるようになるので、BEMはかなり筋のよい手法だと感じています。でも、それを考えるともしかしてつまり本当に求められているのはscoped cssでは?という感じがするし、最近のwebフロントエンドのコンポーネント指向も、scopedなCSSと同様の方向を向いてきているように感じています。そこで「Web Componentsはよ!」という気持ちになってきますが、なんというか、現実はなかなか厳しいですね……。大変であります。
NDSはプログラミング言語や分野などが制限されていないため、毎回結構「異種格闘技戦」な様相を呈しており、自分の全然知らないことに出会えたり、学びがあってとても良いですね。またぜひお邪魔させていただきたいと思います。