2020年音楽活動まとめ

年の瀬なので、毎年恒例の音楽活動まとめをしようと思う。 例年はその年に作ったり関わったりした音源をバーっと紹介していたんだけど、今年は数が多すぎるので印象に残っているものやことをまとめていきたいと思う。 ひとさまの楽曲の編曲、レコーディング…

VPoTになった

この10月から、VPoTという肩書がついた。公式な経緯などは会社のブログのほうに書いたのでそちらを読んでいただきたいのだけれど、こちらは個人の日記なので個人の日記レベルのことを書く。 VPoTになるまでは、テックリードという肩書で、社内を見渡して「あ…

コミュニケーションを成立させることはとてもむずかしい

コミュニケーションが成立するためには、双方の発信器官、受信器官(ここで言う器官というのは身体的な器官のことではなく、「メカニズム」くらいの意味だ)が健全に稼働していることが必要条件となることは言うまでもないことだとおもう。片方の受信器官が…

Logic Pro X のver.10.5 にアップデートしたときにFlexPitchの挙動がおかしいのを直す

TL; DR 設定のリセットをして 設定のリセットをして スケールクオンタイズをクロマチックにする スケールクオンタイズをクロマチックにする LogicのアップデートでFlexPitchの挙動がおかしくなった Logic をアップデートしたところ、Flex Pitchを使っている…

錦玉もなかの1st single「雨にブランケット」をリリースしました

コロナでSTAY HOMEな日々、いかがお過ごしでしょうか。わたしはといえば、友人のつるえさんと一緒にやっている音楽ユニット「錦玉もなか」(きんぎょくもなか、と読みます)で、リモートでファイルのやりとりをしながら、1stシングル「雨とブランケット」を…

弾き語り バンドアレンジ やり方 方法 無料 合法

最近わたしは副業で弾き語りミュージシャン向けに「編曲とトラック作成、レコーディングを格安で請け負います」ということを始めている(おかげさまでご好評いただいており、ありがたい限りです)のですが、音楽仲間から「しんぺいさんどうやって編曲やって…

Rubyで標準エラー出力に対してwarning吐いてる犯人を探したい!

gemとかが標準エラー出力に対して「deprecatedなメソッド呼んでるよ〜」みたいなwarningを吐いてくれることがあると思うんですが、自分のプロダクトコード側でそのメソッドを呼んでいるわけではなくて依存してる別のgemの気がする、犯人は誰だ!みたいなとき…

2019年音楽活動振り返り

去年もやりましたが、12月となったので今年関わった音源を順に(記憶があいまいで、多少の前後があるかも)振り返りたいと思います。 夕暮れによせて 曲を作ったのは去年なんだけど、歌詞ができなくて放置していたやつ。歌詞がついたので歌った。この曲はコ…

「ラウンドアバウト - EP」をリリースしました

ぼくは趣味としてずっとバンド活動をしているのですが、そのバンドのきちんとしたレコードを本日リリースしました(いままでは宅録音源とかライブ音源しかなかった)。特設サイトも作りましたので、そちらからぜひ購入ください。3曲入り600円からです。iTune…

builderscon2019振り返り(not技術編)

builderscon2019に参加してきました。以下技術的ではない部分の振り返りです。技術的な部分の振り返りはまたあとで書きます。 今年はすごく自分のメンタルが乱高下する、とてもヘヴィなbuildersconとなった。というのも、まさに前回の記事に書いたことが起こ…

エンジニア・コミュニティにはオープンであってほしい

エンジニアの集まるカンファレンス(参加者の多くはソフトウェア・エンジニアだが、ものづくりするひとすべてを対象としたカンファレンスなので、暫定的に「エンジニア」という括りで話します)において、マッチングアプリ上で女性の外見を判別して自動でい…

ある種の無自覚な傲慢さについて

ぼくはもう35歳で、どうあがいても中年のおじさんであるし、子供もいる「いい大人」のくせに、毎朝きちんと起きることができない。こうやって雑文を書いたり音楽をやったりすることでなんとか自分を保ってるような「現実不適合者」だ。だからいい歳してバン…

モンキーパッチよりも古式ゆかしいpatchのほうが良いシーンがあるという話

労働の現場においては、gemにオレオレパッチを当てたい、ということがまれにあります(あ、いい忘れてましたがこれからRubyの話をします)。もちろん、オレオレパッチは基本的には避けるべきものですが、そうも言っていられない深遠なる事情というのが、労働…

webフロントエンドからwebAPIを呼び出すのをwrapするアレの名前

twitterに書いたやつ再掲+加筆。 Webフロントエンド、というかSPAの設計で、単なるwebAPIラッパーに対して「Repository」と名付けるケースが散見されるけど、ぼくはあれあまり好きではないです。というのも、Repositoryという名前がついてると、集約的なもの…

知識問題と思考問題

最近、高校の先生が「知識問題」「思考問題」という言葉を使ってらっしゃるのを聞いて、「なるほど、面白い分類だな」と思った。それ以来「知識問題と思考問題」という視点で物事を眺めるのが自分の中でブームとなっている。 もちろん、知識問題と思考問題と…

rubyのString#splitのおもしろ挙動

RubyのString#splitは、下記のようなおもしろ挙動を持っている " a\nb \t c \rd ".split(' ') # => ["a", "b", "c", "d"] これは(とうぜんのことながら)ちゃんとDocumentedである docs.ruby-lang.org 1 バイトの空白文字 ' ' 先頭と末尾の空白を除いたうえ…

RailsのControllerにApplicationService相当のロジックを書くのはありなしや?

誤解を産んでいそうだったので追記します。ここでいうApplicationServiceというのは、いわゆるレイヤードアーキテクチャのアプリケーション層のApplicationServiceレイヤの話です。別の言葉だと、「Usecase層」とか言う言葉で呼ばれたりするアレのことです。…

Sounds Around (My Life) has released!

まずこちらをお聞きください。つるえさんというボーカリストの方に楽曲提供をさせていただきました。ぼくは作詞・作曲・編曲・コーラス・ギター・ベース・打ち込みを担当しています。 soundcloud.com つるえさんと知り合ったのは荻窪にあるアルカフェという…

2019年のwebAPIの設計を取り巻く問題と技術シリーズ そのに 「ビジネスロジック」は誰が持つべき?

前回の記事の続きです。 前回は、「時代が変わるとサーバーアプリケーションの役割も変わるよね。そうすると必要な要素技術も変わっていくよね」という話でした。今回は、じゃあ「サーバーアプリケーションがJSON喋るマンになって、クライアントアプリケーシ…

2019年のwebAPIの設計を取り巻く問題と技術シリーズ そのいち 導入

最近、2019年のwebAPIの設計まわりの問題について考えていて、問題とその周辺技術の整理を自分の頭の中でしています。 で、その内容をたぶん何回かに分けて書きますが、初回の今日はちょっと導入として浅めの部分を整理してみようと思います。 昨今、サーバ…

FizzBuzzを題材にユースケース層についてを考えるのはおそらく無意味な気がする

やんざむ先生のこのツイートを見て考えたことをまとめます。 UseCase がわからない... FizzBuzz で「3の倍数のときは fizz が返る」「5の倍数のときは buzz が返る」「3の倍数かつ5の倍数のときは fizzbuzz が返る」「3の倍数でも5の倍数でもないときはその…

「当事者」になれないわたし

ぼくは空気を読むのが得意な方ではない。と書き始めて思ったけれど、そもそも、おそらく「自分は空気を読むのが得意で」などと自信を持って言えるひとはそうそういないかもしれない。頭ではそうわかっているのだけれど、感情の部分で「"空気を読むのが得意で…

Template Method Patternがマッチする場合、マッチしない場合

んーー TemplateMethodPattern は乱用されがちな気がするなあ— しんぺい a.k.a. 猫型蓄音機 (@shinpei0213) 2019年1月11日 Template Method Patternを使いたくなったときは一度引いて見てちゃんと解放閉鎖原則を満たすかどうかを考えて見てもたぶん損はない…

リーダブルコードとハードバップコード

まずはこのおもしろツイートをご紹介させてください。 誰だよww紀伊國屋書店武蔵小杉店でこれ並べた奴ww確かに表紙は紛らわしいけど、ここじゃねーよww pic.twitter.com/UliFnZuYyt— Kohei Tabata(田畑) (@nerd0geek1) 2018年12月24日 このツイートを某所で…

アジリティを高めるための設計

アジリティ高くすることが重要なわけで、UI変更のアジリティ高くするためにPDSを意識したり、モデルに関してもドメイン層とインフラ層を分離したりするわけで、「その分離によってどういう変更に対するアジリティを高めたいのか」を説明できないならやるな— …

暇にかまけて

暇。いい響きだと思う。声に出してみる。ヒマ。とても良い。「ヒ」の音でちょっと勢いづいた感じがするも、マ行の発音をするためには一度唇を閉じなければいけないこの感じが、いかにも暇という言葉の甘美な後ろめたさを表しているように思う。 これがもしも…

12月なので今年の音楽活動(ソロ音源制作)を振り返る

ぼくは普段自分自身をプログラマやソフトウェア・エンジニアではなく「自称ミュージシャン」(音楽で食えていないので「自称」が取れない)と呼称している(労働という文脈の上ではしょうがなく「ソフトウェア・エンジニア」やプログラマを名乗っているけど…

Scalaの `:+` と `+:` にまつわる話

これはClassi Advent Calendar 2018の3日目の記事です。 Classiでいろいろやってるしんぺいです。最近は「Scala入学式」と称してScalaに入門してもらう社内勉強会を主催しています。 というわけで今日もScalaの話です。 Seqの +: と :+ Scalaには順序を持っ…

can't add a new key into hash during iterationが謎の状況で発生しているように見えるときは

どのような問題か さいきんのrubyでは、Hashのiteration中にhashに破壊的な変更として新しいkeyを挿入しようとすると、can't add a new key into hash during iteration というRuntimeErrorをあげてくれます。 コード: # nyan.rb def iterate_hash_and_inse…

設計Nightやります

11/8日に株式会社アトラエ様に会場をお借りして、設計Nightを開催します!! connpass.com 先日builderscon tokyo 2018で私が行った発表「開発現場で役立たせるための設計原則とパターン」は、いままで暗黙知になりがちであった「現場でどうやって設計原則や…